プロラケットストリンガーをご存じですか?

~JPTAとJRSAが連携して支える、プレーヤーのパフォーマンス~

テニスのパフォーマンスを左右するのは、プレーヤーの技術だけではありません。ラケットやストリングなどの用具も、その性能を最大限に発揮するための大切な要素です。

公益社団法人日本プロテニス協会(JPTA)と一般社団法人日本ラケットストリンガーズ協会(JRSA)は、2026年に業務提携を締結しました。

指導者とストリンガーが、それぞれの専門性を生かして連携することで、プレーヤーへのより良いサポートを実現し、日本のテニス界のさらなる発展につなげていくことを目指しています。 ここでは、そのパートナーであるJRSAと、プロラケットストリンガーの役割についてご紹介します

一般社団法人日本ラケットストリンガーズ協会(JRSA)とは

一般社団法人日本ラケットストリンガーズ協会(JRSA)は、ラケットスポーツにおけるストリンギング技術の向上と普及、そしてストリンガーの育成を目的として活動する、職業ラケットストリンガーを中心とした全国組織です。

前身団体は1992年に設立され、30年以上にわたり日本のストリンギング技術の発展に取り組んできました。そして2025年には活動基盤をより強固なものとするため一般社団法人化し、新たなスタートを切りました。

現在、JRSAには全国約130名の会員が所属し、テニス専門店、スポーツ量販店、テニススクール、スポーツメーカーなど、それぞれの立場からプレーヤーを支えています。

協会では、本部セミナーや地区ワークショップ、技術講習会の開催、認定資格制度(Bronze・Silver・Gold)の運営を通じて、ストリンガーの技術・知識・接客力の向上に取り組んでいます。また、認定後も継続的な学びと更新制度により、高い技術水準の維持・向上を目指しています。

JRSA会員は、全日本テニス選手権、全日本ジュニアテニス選手権をはじめ、デビスカップ、ビリー・ジーン・キング・カップ、ATPツアー、WTAツアー、ITFワールドツアー、オリンピック、パラリンピックなど、国内外の数多くの大会でストリンギングサービスを担当してきました。

世界のトッププレーヤーからジュニア選手、一般プレーヤーまで、一人ひとりに最適なストリングサービスを提供し、「用具」の面から競技を支えています。

プロラケットストリンガーとは

ストリンガーとは、ラケットにストリング(ガット)を張る専門技術者です。
しかし、その役割は、単にストリングを張り替えることだけではありません。

プレーヤーの競技レベルやプレースタイル、使用するラケットやストリングの特性、テンション、さらにはコートサーフェスや気温・湿度などのプレー環境まで考慮し、一人ひとりに最適なセッティングを提案・提供する専門職です。

ストリングは、ラケットとボールが唯一接する部分であり、同じラケット・同じストリングであっても、テンションや張り方によって打球感やコントロール性、反発性、スピン性能は大きく変化します。

プレーヤーの声に耳を傾け、その人にとって最適な状態へ調整し、ラケット本来の性能を最大限に引き出すこと。そして、安心してプレーできる環境を整えることが、ストリンガーの重要な役割です。

また、国内外のトーナメントでは、限られた時間の中で数多くのラケットを高い精度で仕上げる技術と経験が求められます。選手が最高のコンディションで試合に臨めるよう、安定した品質でストリングサービスを提供しています。

JPTA会員の皆様へ

テニスの指導では、技術や戦術を伝えることに加え、プレーヤーに合ったラケットやストリングを選び、最適な状態で使用できるようサポートすることも大切です。

指導者とストリンガーは、それぞれ異なる専門性を持ちながらも、「プレーヤーの成長とパフォーマンス向上」という共通の目的を持つパートナーです。

ラケットやストリングの選択、適切なテンション、張り替えのタイミングなどについて、指導者とストリンガーが情報を共有し連携することで、プレーヤーはより安心して競技に取り組み、本来の力を発揮することができます。

JRSAでは、ストリンガーだけでなく、ラケットやストリングについて学びたい指導者の皆様にも役立つ情報や学びの機会を提供してまいります。

JPTAとJRSAは、それぞれの専門性を尊重しながら交流と連携を深め、プレーヤーを「指導」と「用具」の両面から支え、日本のテニス、そしてラケットスポーツ全体のさらなる発展に貢献してまいります。